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季刊NetAudio

音元出版のオーディオ誌、季刊NetAudioが、今回発売のvol.37で事実上休刊になるらしい。

音元出版の雑誌は、趣味性の追求より情報提供誌の側面が強く、何度も読み返したくなる記事が少ないのであまり熱心に購入してこなかったが、NetAudioについていえば、ほかのオーディオ雑誌では取り上げない、PCベース・サーバーベースのオーディオを果敢に取り上げ、また新商品紹介だけでないノウハウ(ハウツウ)的な記事も多く(これは広告出稿につながりにくかったと思う)、たびたび購入し読み返していたので、残念だ。

PCやサーバーを活用したオーディオは、まだまだ流動的で、どういう方式が今後主流になるのか未知数なので、安易に取り上げたり推奨したりするわけにもいかず、出版側としてもそれなりに困難があっただろう。

また、スイッチングハブやLANケーブルも音質に影響を与えるのは、いまとなっては周知の事実だが、いまだにほかのオーディオ雑誌で真剣に取り上げられているとはいいがたいことを考えると、NetAudio 誌の果たしてきた役割は大きかったと思う。

いっぽうで、もうちょっと進んだマニア層は、ネットにある情報を頼りに、非大手メーカーではあるが評判の製品を試してみたり、ラズパイやVolumio、Moon Audio のようなオーディオに特化したLinuxを活用しているわけで、そういった層には物足りない内容だったと想像する。

ともあれ、そもそも雑誌受難の時代にあって実験的な雑誌を37号まで重ねただけでも、十分敬意を表されるべきだろう。

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