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プリエンファシス

CDでは、収録内容がプリエンファシス済み素材かどうかを指定することができる。
推測だが、放送用素材からの流用を容易にするとか、レベルの低い高域での量子化誤差軽減が目的だろう。
プリエンファシス済みの素材は、あらかじめ高域が強調されているので、これを検知したプレーヤーは再生にあたって高域を落とす必要がある。

プリエンファシスかどうかは、CDのTOCのサブコードや、各トラックのサブコードを用いて指定するできる。前者は一度にすべてのトラックの情報をするのに参照され、後者は指定(再生中)のトラックの情報取得のために利用される。

CDによっては前者でのみプリエンファシス指定をしているものがあるようだし、CDを扱うPCソフトによってもTOCしか参照しないものがあるようだが、TOCの情報はS/PDIFでは流れないことを考えると、各トラックのサブコードでの指定が必須と考えるべきではないだろうか。

それはともかく、両方のサブコード上のプリエンファシス指定を表示するWindowsアプリを作成してみた。ざっと試した感じ、手元にあったCBSソニーの初期版は、かなりの割合でプリエンファシス済みのようだ(38DC1~38DC8 はすべて該当していた。TOCではプリエンファシス指定されていない)。

後記:
東芝EMIのCC38シリーズでもプリエンファシス指定のCDを見つけた。それにしても、ディジタル録音音源なのにプリエンファシス指定しているものあり、当時のディジタル・オーディオに対する理解度がうかがい知れる。

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