2015 インターナショナルオーディオショウ [2]

2日目の感想。



アキュフェーズにて。タンノイのスピーカーが鳴っていた。
スピーカーの気配というか存在感はどうしても残ってしまうが、けっして古びたくすんだ音ではなく、心地よいだけでない、開放感があり、レンジもよく伸びた、実に心地のよい音がしていた。



ユキムにて三浦先生の講演。



太陽にてふたたび三浦先生の講演。
ロックポートのスピーカーにナグラのアンプ。ソースの送り出しはdCSのヴィヴァルディ。
これは圧巻だった。奥行きがよく出ていて、その上で、前後感やエコーが部屋を満たす様子がくっきりとあらわれる。音楽を奏でている様子や気配が、如実にあらわになる。
三浦先生が紹介したハイレゾやマスタリングにまつわるエピソードも、おもしろかった。

2015 インターナショナルオーディオショウ [1]

何年ぶりかのインターナショナルオーディオショウ。



一番の驚きといえば、今井商事のこれ。
audience の 1+1　というスピーカー。
パッシブ・ラジエターもついているが、基本は正面の3インチのフルレンジがカバーしている。
レンジも解像度も、ずば抜けている。

もっとも、ソースを送り出していた Mytek の Manhattan によるところも大きいはず（しかも、 11.2MHZ の DSD ファイルは圧倒的だった）





もっとも優秀だと感じたのは、この YG Acoustics のスピーカー。
同社の、下にウーファーがあるタイプはどうも違和感があったのだが、これは違和感を感じない。
屈強なエンクロージャーから一切無駄な音がしない、としばしば評されるが、
そうではなく、この沈黙のエンクロージャーからしか聞こえない、はじめて聞くことのできる音がある、
というべきだろう。



いちばん楽しみにしていたLINNのブース。Akurate DSM は、どの媒体どの記事でもほぼ絶賛に近いが、
情報量と言う意味でも、音像の大きさ・ぶれの少なさ、と言う点でも、どうもいまひとつだった。

そのほか、評論家の先生による講演も、かけあしながら楽しんできた。





和田先生。
ドゥダメルとロサンゼルス・フィルの幻想交響曲を再生（ハイレゾファイル）。
Avalonのスピーカーは、いつ聴いても、揺るぎない定位と、前後感がすごい。




傅先生。
日本の届いたばかりだというマジコのS7。
やはりエージング不足っぽかったし、音離れもいまひとつ。




小野寺先生。
これから再生するというこのLP、優秀な録音の５本の指に入るのでは、というお話。
キングズウェイ・ホールの地下鉄の音が聞こえてくるとのこと
（暗騒音なのか、楽音なのか、判然としなかった）


先生方のお話はどれも楽しかった。ありがとうございました。

東京インターナショナルオーディオショウ

オーディオショウにいってきた。
大場商事ブースで石原俊さん，傅信幸さんの講演を聴いた。
スピーカーはAvalonのIsis，アンプはJeff Rowland，CDはdCS。
石原さんは鑑定団の中島さんを彷彿とさせるトークで
クラシック音楽の楽曲解説が興味深かった。
ハンク・モブレーのモノラルのアルバム，
ノリントンのマーラー，パーヴォ・ヤルヴィの「春の祭典」，
ベートーヴェンの交響曲第7番（誰か忘れた）など。
傅さんの講演はやはり大人気。
チャールズ（チャーリー）・ハンセン（Avalonを創業し現在はその後創業したAyreの経営者）が
生意気ぶりが鼻についたニール・パテル（Avalonの現経営者）を
試そうとちょっとしたいたずらをしたところ，あっさり見破られてしまい，
以来一目おいているという裏話がおもしろかった。
チャーリー・ハンセンが自転車でケガをしたといっていたけど，
blogをみるとホントだった。というか大けがのようだ。