SSブログ

ハイレゾ音源 [essay about audio]

かりに人間が20kHz以上の音声信号の差を検知できないとして、
96kHzや192kHzといった高いサンプリング周波数で録音することには意味や効果はあるのだろうか?

96kHzで録音するときには48KHz以上の信号が含まれないよう、
同様に192KHzで録音するときには96kHz以上の信号が含まれないよう、
ローパスフィルターを経由してからサンプリングすることになる。

このローパスフィルターは、やはり介在するだけで音声信号に影響を及ぼしてしまうし、急峻であればあるほど影響が大きくなる。

実際には自然界には20kHz以上の音声信号は少ないから、サンプリング周波数を192kHzにしつつ、ローパスフィルターに、特性をあまり欲張っていない、特性の緩やかなものを利用すれば(たとえば実際には20~30KHzまでの信号のみ通過する)、介在するフィルターによる影響を低くとどめることが出来る。
サンプリング周波数をあげたからこそ、緩やかなローパスフィルターの使用で済ませることが出来る、といえる。

これは最近のローパスフィルター(非ディジタル)のない一眼レフカメラとほぼ同じことだと説明できる。
一眼レフカメラの解像度が上がって、その能力は十分自然の周波数を超えているので、
ローパスフィルターがなくても、問題はほぼ起きない。

おなじ 1920x1024 の画像を得るとして、最初からそのサイズのCMOSセンサーを積んだカメラで撮影するより、その何倍もの画素サイズのセンサーを持つカメラで撮影し、あとからサイズ変更したほうが、よい結果が得られる可能性が高い。ローパスフィルターはなくてよいか、それほど高精度なものである必要はなく、
画像サイズを縮小する際に適用されるディジタル・フィルターによる影響も、アナログで急峻なローパスフィルターよりはずっとマシなものに抑えられるからである。



nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。