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2015 インターナショナルオーディオショウ [2] [audio exhibition]

2日目の感想。

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アキュフェーズにて。タンノイのスピーカーが鳴っていた。
スピーカーの気配というか存在感はどうしても残ってしまうが、けっして古びたくすんだ音ではなく、心地よいだけでない、開放感があり、レンジもよく伸びた、実に心地のよい音がしていた。

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ユキムにて三浦先生の講演。

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太陽にてふたたび三浦先生の講演。
ロックポートのスピーカーにナグラのアンプ。ソースの送り出しはdCSのヴィヴァルディ。
これは圧巻だった。奥行きがよく出ていて、その上で、前後感やエコーが部屋を満たす様子がくっきりとあらわれる。音楽を奏でている様子や気配が、如実にあらわになる。
三浦先生が紹介したハイレゾやマスタリングにまつわるエピソードも、おもしろかった。

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フォーマットと情報量 [audio theory and study]

ファイルベースの音楽再生のほうがむしろ主流となりつつあるが、ファイルフォーマットとその情報量について簡潔にまとまった記載は以外にもあまり目にしないので、ここにまとめておく。

時間当たりの情報量を、CD を 1 とすると、

PCM 44.1kHz/16bit : 1
SA-CD : 4
DSD 2.8MHz (DSD64) : 4
PCM 192kHz/24bit : 6.5
DSD 5.6MHz (DSD128) : 8
DXD : 12
DSD 11.2MHz (DSD256) : 16

おなじ演奏時間でも、CDとくらべたDSD256 のファイルサイズは、16倍も大きくなるということになる。
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2015 インターナショナルオーディオショウ [1] [audio exhibition]

何年ぶりかのインターナショナルオーディオショウ。

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一番の驚きといえば、今井商事のこれ。
audience の 1+1 というスピーカー。
パッシブ・ラジエターもついているが、基本は正面の3インチのフルレンジがカバーしている。
レンジも解像度も、ずば抜けている。

もっとも、ソースを送り出していた Mytek の Manhattan によるところも大きいはず(しかも、 11.2MHZ の DSD ファイルは圧倒的だった)


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もっとも優秀だと感じたのは、この YG Acoustics のスピーカー。
同社の、下にウーファーがあるタイプはどうも違和感があったのだが、これは違和感を感じない。
屈強なエンクロージャーから一切無駄な音がしない、としばしば評されるが、
そうではなく、この沈黙のエンクロージャーからしか聞こえない、はじめて聞くことのできる音がある、
というべきだろう。

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いちばん楽しみにしていたLINNのブース。Akurate DSM は、どの媒体どの記事でもほぼ絶賛に近いが、
情報量と言う意味でも、音像の大きさ・ぶれの少なさ、と言う点でも、どうもいまひとつだった。

そのほか、評論家の先生による講演も、かけあしながら楽しんできた。


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和田先生。
ドゥダメルとロサンゼルス・フィルの幻想交響曲を再生(ハイレゾファイル)。
Avalonのスピーカーは、いつ聴いても、揺るぎない定位と、前後感がすごい。

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傅先生。
日本の届いたばかりだというマジコのS7。
やはりエージング不足っぽかったし、音離れもいまひとつ。

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小野寺先生。
これから再生するというこのLP、優秀な録音の5本の指に入るのでは、というお話。
キングズウェイ・ホールの地下鉄の音が聞こえてくるとのこと
(暗騒音なのか、楽音なのか、判然としなかった)


先生方のお話はどれも楽しかった。ありがとうございました。

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pen

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pen のオーディオ特集号(2003年の118号)。


菅野氏をはじめ、ステレオサウンド誌の常連執筆者陣が、文章、機器の選択、どちらも同誌とは一味違った一面を見せている(麻倉氏がひとりアウェイで混じっているが、どうも美辞麗句が空回りしている)。l

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プチ復活

ときどき以前のシステムを引っ張り出して、電源を入れている。

・アンプ
オンキヨー A-973

・SACDプレーヤー
エソテリック X-03

・スピーカー
ソニー SS-HA3

・コンセント
アコースティックリバイブCCR-DX
クリプトン CP-HR10
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音場再生

オーディオショップで、エソテリックのS-02とC-02Xを短時間視聴することができた。
スピーカーはマジコのS-1。

組み合わせから想像がつくように、情報量に不足はなく、
スピーカーに音がまとわりつかずに音像が浮遊するという、
ハイエンドらしさを味わうことができた。
だが残念なことに、音場をしっかり再生するセッティングではなく、
また部屋を飽和させるような音量だったので、
音像は肥大気味でまた前後感覚や奥行きには乏しいものだった。

スピーカーの存在を感じさせず、スピーカーの背後に前後感覚を伴って
音像が並ぶとき、音場はにわかに再生され、
ホールの余韻までもがよみがえってくる。
高い音と低い音とでの余韻のちがいといったホールの響きもわかるようになる。

スピーカー間に音像が立ち並ぶ、あるいはスピーカーの周囲に
音像が並ぶのは、音場をしっかり再生させていることにはならない。

音場をしっかり再生させるには、再生に向いた機器が必要と思いがちだが、
それよりもセッティングと電源周りがケアされているかがポイントになると思う。

今回の試聴環境のような状況に遭遇すると、音場を再生するということが理解されていないか、
音場再生があまり必要とされていないかのどちらかなのだろうと、あらためて思うことになる。

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ハイレゾ幻想

いささか細かい点にムキになっているのを承知で言えば、山田祥平氏がPC Watchに書かれた「ボーズの新NCヘッドフォンで思ったハイレゾ幻想 」は、いくつか誤解を生じかねないと思う。

まず、ハイレゾの意義を「その音の良さがが議論されるとき、これまで記録されることがなかった周波数の音が記録され、(中略)新たな聴感を生むことがアピールされている。」と、20kHz以上の広域も記録・再生される点だとしているが、個人的には、そのこと以上に急峻なアナログフィルターを必要としなくなることによって20kHz近傍の再生忠実度が上がることだと思っている。

実はおなじことがデジタルカメラでもおきていて、(オーディオよりももっと過激なことに)ローパスフィルターレスのカメラがいくつか現れている。

もうひとつ。
「現状で入手できるハイレゾ音源は、計算で作られたものと、最初からハイレゾで録音されたものの2種類がある。そして、流通している個々の音源はそのどちらであるかがとても分かりにくい。計算で作られたハイレゾは、いわば音のねつ造だ。」
と書いていて、ほとんど同感ではあるのだが、計算で作られたハイレゾを「ねつ造」というのはちょっと言いすぎだ。

計算で作られた「ハイレゾ」音源を、あたかも収録時点に採用した規格が「ハイレゾ」であったかのように(あるいはそれをきちんと指し示さずに)売り出すのは、おそらくは山田氏も感じたように、欺瞞もはなはだしい。

しかし、「ねつ造」音源が、お金を出すのに値しないまがい物、もっと言えば"なんちゃってハイレゾ"と一蹴してよいかと言うと、それはまた話が別だ。じつは、先に述べたアナログフィルターの負担と影響を軽減するために内部でいったんハイレゾ化するという処理は、再生機器においてCD黎明期から採用されているポピュラーな技術手法である。

その手法やとくに精度について、改良の余地が残っていたという再発見の機運が高まり、そして実際に技術や成果に進展が見られたのは、ここ数年のことだ。つまり、山田氏が「記録された音から予測して補完している」と説明するねつ造音源の、そのねつ造の精度こそが音質を大きく左右すると言うことになる。

本物のハイレゾ音源かどうかを気にする人にとっては「ねつ造」ということになるだろうが、ハイレゾ収録されていない音源もよりよく聴きたい人にとっては、このねつ造はけっしてごまかしの(つまりハイレゾブームに便乗しただけの)技術ではないどころか、なくてはならない技術の一つである。
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ブラインドテスト

とりわけケーブルやアクセサリーをめぐる議論の際には、ブラインドテストでも違いがはっきり検出されるかどうかを一番に重要視する人がいる。

このときに思い出すのは、メガスターというプラネタリウムの映し出す天の川についてのエピソードだ。

大手メーカーのプラネタリウムは、天の川を、ぼんやりとした明るさによって星の川の流れを映し出しているのに対し、メガスターでは、ヒトの目に検出できるかどうか微妙な明るさの星であっても、できるかぎりの星を一つ一つ映し出すことで、天の川を再現している。そしてこのアプローチの違いは誰にでもわかる圧倒的な差を産み出している。

個人的には、微妙な差しかないのに高額なケーブルやアクセサリーを買うというのは、オーディオという趣味において本質的とは思わないが、一方で、ちょっとした音の差の違いの積み重ねで得られる成果というのもあっておかしくないのだと思う。
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久々の試聴

大型量販店で、10万円前後のオーディオ・セット・コーナーをのぞいてみた。
ハイレゾブームということで、各社の製品が出揃っており、なかなか見ごたえがあった。

一番の驚きは、マランツのM-CR610にB&Wの686S2を組み合わせたもの。
しっかりとしたケーブルでちゃんとセッティングされていたせいもあってか(バイアンプ接続にはしていなかった)、
情報量が十分なのはもちろんのこと、安定してゆるぎない音像と、しっかりと響く余韻は、ちょっと大げさに言えばアキュフェーズを思いださせるようなものだったし、トゥイーターとのつながりもものすごく自然だった。低域も、にじみや誇張がない。


次によかったのはオンキヨーのA-5VLと同D-412EXの組み合わせ。
マランツよりもS/Nがよいのがすぐにわかる。スピーカーのせいだろうか、音像のソリッドさは686S2に一歩ゆずるか。

期待していたソニーのHAP-S1とSS-HA3の組み合わせ、おなじくソニーのMAP-S1とSS-HW1の組み合わせは、どちらもがっかりだった。
自慢のアルミ製エンクロージャー(SS-HA3)だが、意外と振動があり、ちょっと音を濁していたのだろうか。
またウーファーの振幅が大きく、ボトミング寸前にみえたのも気になった。
高域はさすがに伸びきっていて音場も広がりがあり、好感が持てた。
またUDA-1と組み合わせたSS-HA3は、まずまずよかったと思う。

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アースについて考えて、試してみたこと(2)

アンプをアースしたことでなぜ微小信号・音場空間が改善したのだろうか?
振動や逆起電力のせいで、グラウンド電位が揺さぶられていて、それが減少したからだろうか?

ほとんどの日本製オーディオ製品は、電源ケーブルによるアースは浮いた状態となっている。これは、ほかの電気製品と違って漏電しても危険性が低く、いっぽうで接続されたオーディオ機器が電源ケーブル経由で複数同時にアースされていると、ループができてしまうからだろう。


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